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20章:迷い (8/8)

この期に及んでもまだ、シュウさんを失いたくないという想いは強くあった。


私には不釣り合いな、自慢の彼氏。


銀座での出来事をスルーしちゃえば、今まで通り。


真実をぼやかして、サクラさんの現状だけを伝えることも多分出来る。


でもそんな関係に意味はある?


深い絆で結ばれた相手が欲しいと思っていたけれど、このまま続けてそうなれる?


迷っていた。


ずっとやめていた煙草に手を出した。


リュウの置いていった煙草は湿気ていて不味かったけれど、本数だけが増えていく。


私を好きだから恨んではいないと言ったサクラさんの笑顔を思い出す。


ずっと一人だと思っていた私にくれた、サクラさんの惜しみない優しさを丁寧に丁寧に記憶を辿った。


早く私の下らない恋愛感情を打ち消せるように。
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風俗嬢の肖像 2 ©著者:奈緒

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