ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

16章:再会のしらべ (2/12)

風俗業界の人間関係なんて携帯番号の一つで結ばれてるようなはかないもので、本名を呼び合うような関係すら私にはなかった。


(シュウさんは私を本名で呼んでいましたが、小説上統一しています。)


サクラさんの部屋に行った次の日、ふと電話をしてみたらサクラさんの携帯は解約されていた。


サクラさんの携帯電話は確か高梨さんというお客様の名義で、マンションは斎藤さんというお客様の名義だったはずだ。


シュウさんは再三部屋も携帯も俺が借りるから、と言ったそうなのだがサクラさんは頑なにそれを拒んでいた。


「シュウに頼るくらいなら身体売る方がマシだわ。」


冗談めかしてそう言っていたが、今思うとサクラさんの意地だったのだろう。


シュウさんにも、サクラさんを探す手立てはなかった。


サクラさんの話題はなんとなくお互い口に出すこともなくなって、数ヵ月が過ぎた。
190 /416

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

風俗嬢の肖像 2 ©著者:奈緒

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.