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14章:サクラさんの愛 (2/16)

サクラさんがグラビアを飾った風俗誌が、今も私の家の本棚にある。


舌噛みそうな名前の、一着数万円もする海外ブランドの下着に身を包んで蕩けそうな微笑みを浮かべる彼女を素直に綺麗だと思った。


店のフロントに置いてあったその本を、私はこっそり持ち帰った。


「グラビア見たよ、綺麗に撮れてたね。」


数日後焼肉屋でそう言ったらサクラさんは一瞬キョトンとした顔をして、まるで興味なさ気にああ、見てねぇやとだけ言ってホルモンを正しく焼くことに夢中になっていた。


サクラさんにとって媒体に顔を出す出さないなんていうことは些細な問題で、風俗の仕事は金を稼ぐ手段にしか過ぎなくて、その世界に存在意義を見い出してはいなかった。


サクラさんは私に効率が良い稼ぎ方を教えてくれただけなのに、私にはいつのまにかそれが人生の全てになってしまっていた。
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風俗嬢の肖像 2 ©著者:奈緒

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