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10章:彼氏
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「皆に報告しなくちゃね。」
ホテルを出る前そういって、夜にまた会う約束をしてシュウさんは仕事に向かった。
私にタクシー代をくれようとしたけど電車で帰るからと言って断ると、気をつけて帰るんだよ、と微笑んで私の頭を撫でた。
渋谷から横浜まで電車で帰り、また夜都内に来るなんてハッキリ言えば死ぬほどダルイがそんな怠けたことを言っている場合ではない。
とりあえず今夜のために昨日の酒を抜かなくちゃ。
電車で爆睡し、関内駅で降りるとサウナに直行した。
サウナで尋常じゃない量の汗を出し、アカスリもしてお肌ツルツル。
嘘みたいに酒が抜けていた。
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風俗嬢の肖像 2 ©著者:奈緒
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