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5章:リュウの変化 (3/11)

リュウは北国育ちで、実家は食品卸会社を営んでいた。


母親と二人の兄、数人の古い従業員で経営していると言う。


父親との折り合いが悪く、家出をしカジノ業界に飛び込んだリュウを心配した母親は父親の目を盗んで電話をしてきてくれたり、困ったらお金を振り込んでくれたと聞いたことがある。


その父親が亡くなってからもリュウは実家には帰らなかったが、母親とは度々連絡を取っていたようだ。


リュウがまだお客様として私の元に通っていた頃、[リコたんは母ちゃんに似てるから安心する]と言われ複雑な気分にさせられたこともある。


リュウはきっと、マザコンだ。


別段動揺した様子もなく、淡々と職場に電話をして休みを取ったり実家に帰る準備をしているリュウの横顔を見ていると、今まで見たことのない虚ろな目をしていた。
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風俗嬢の肖像 2 ©著者:奈緒

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