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2章:嘘 (3/17)

リュウの髪の毛に、少し白髪が混じっていることに気づいた。


ふわふわした雰囲気と甘え上手な性格は出会った頃のままだけれど、誕生日に買ってあげたDSに夢中の彼の横顔は、やはり少しだけ老けていた。


いつのまにか時間は流れていて、私もちゃんと年を取っていた。


いつまでもこの生活が続かないこと位は、さすがにこの頃はもう解っていたと思う。


この先何年も、同じだけの稼ぎを保つ自信もなかったし、後は落ちていくだけだという現実にも薄々気づいていた。


現実から目を反らさずに、考えなくてはいけないことはもっとたくさんあったはずなのだが、私はただ恋をしている自分に酔いしれていた。


何年経っても、私の本質は何も変わらない。


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風俗嬢の肖像 2 ©著者:奈緒

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