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2章:嘘 (15/17)

「普通に新規雑誌指名って言われて案内されたらシュウだった。まじでビビったよ。でもシュウは少しも変わってなくて、ふざけんなよ、今すぐやめろって怒鳴った。」


彼氏からはもらえなかった言葉を、シュウさんはいとも簡単にくれた。


それでもサクラさんは仕事をやめなかった。


「子供の頃からずっとシュウにとって私は妹みたいなもんだったけど、私にとってはとっくに違ったんだよ。会ってない間に私は変わったんだよ。もう妹じゃない。」


目が真っ赤に充血して今にも涙が溢れそうだったけれど、サクラさんは泣かなかった。


「…今でもシュウさんが好き?」


そう聞かずにはいられなかった。


サクラさんは黙ったまま、煙草に火を点けた。


私にとっては重すぎる沈黙。


答えはきっとわかっていたはずなのに、胸が苦しかった。
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風俗嬢の肖像 2 ©著者:奈緒

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