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20章:その後
その後
本日はパパが早く帰ってきて下さいました(≧▼≦)毎日朝早くから夜遅くまでお疲れさま
パパはね、夫の人柄をとっても気に入って下さってますの
きっとパパはみよのこと、良く知ってくださっているから、みよにとっての幸せが何なのか、深く理解されているのでしょうね(´∀`*)
夫も、パパのことはとても寛容で器の広い尊敬するお方だと仰られております!
仲睦まじくて嬉しいわ
パパは珍しくお酒に酔われている様子
いつも強いハズのパパが珍しいな。きっと、娘の結婚を聞いて、気が緩んだのでしょう
安心してくださったパパ、とっても嬉しい
パパは酔ったせいか若い頃の話をされました。アタシたちはまじまじと耳を傾けしっかり聞いておりました。
パパとママはまだ未婚だったそうね。ママは生きる希望を失っていて、行為すら頑なに拒んだそうです。パパはママにだけ正体を明かしたと。
遥華、お前は俺と同じ瞳をしている。だからわかるんだ。お前のこと、何も言わなくてもいい。
「パパ」
「ありがとう、ごめんね」
たった一度の行為で妊娠した。出会ったその日だったみたいよ。パパはもう既に心に決めていたみたい。
『この女は俺が生涯愛するたった一人の女』だと。
パパは怖くてならなかった。余命3ヶ月と言われていたママ。
亡くなるなんて思いたくなかったし、信じていなかった。いや、信じたくなかった。
パパは生まれて初めて、幸せについて考え始めた。虫けら以下の存在だと自負していた自分も、ここでは幸せを噛み締められる。同じ瞳をした女性が与えてくれた希望。
アタシはまだまだ10ヶ月に満たない。半年で強制的に出産された。帝王切開よりもっと酷い方法で。
ママの息が絶えたあと、パパは苦しんだ。
お腹の子も一緒に亡くなってしまうのではと。
生きる希望を失ってはダメだ。
生まれたアタシは1000グラムに満たない超未熟児だったそうよ。
パパは必死に蘇生を呼び掛け奮闘したそうよ。
3才位まで、アタシはずっと病院で過ごした。パパはいつも付きっきりのようにアタシを看ていたそう。良かった!生きてくれて良かった!病気を持っているなんて関係ないんだ。遥華の子として生まれ、そして生きてくれてありがとう。
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みよみよのハチャメチャアイドル物語 ©著者:沢村のぞみ
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