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16章:発作
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16章:発作
それに対する美代子の感情と発作
「パパと仲良しで羨ましい」
「本当の恋人や夫婦みたい」
「美男美女お似合いで絵になります」
「どうしたらそんなに仲良くなれるんですか?」
など、
パパとアタシは最初から仲良しのように感じさせてしまうかもしれないですが、仲良くなれたのはつい最近。まだ一月も経っていません。
若い頃のパパは、地獄を見て生活してきた。唯一の希望だったママを亡くした彼は再び、絶望を抱いたに違いありません。
そこに生まれたアタシに対して恐らく、絶望と希望が隣り合わせの感情を抱いたに違いありません。
遥華の分まで……
しかし、妻はもうこの世にいないと。
パパは再び孤独な暗い闇に引き込まれたのでしょう。
もう、北朝鮮には帰れないし、日本人として生きるしかない。
全てを捨て去りたかったパパが必死で勉強して就職した外資系企業がドイツにあり、アタシを連れて移住した。
幼い頃のパパ、今思うと、ロリコンと言うか、アタシに対して異常な執着心があったわね。アタシのストーカーみたいな感じよ。
パパは、アスペルガー症候群の持病を持ってらっしゃいます。
この病気は、1つのことに異常な執着心を持つ。故に天才的能力を発揮できる反面、側面が見れない。
パパは、ママのことしか頭に無かったわね。
アタシを愛し憎んだ。
少し遠くからしか接することが無かった。
アタシは早熟な女性として、小学生の頃からマドンナ的存在だった。しかし、性格が邪魔をしたからかしらね?上から目線で友達を傷付けてばかりいたわ。
こんな物事も理解できないの?アンタって脳が足りないのねって、みよは、お友達を見下していた。
正直ね、なかなかみよになついてくれるお友達は出来なかった。
中学生になったみよは、ますますモテたわ。アタシのファンクラブまでありました。校内の美女投票には1位に選ばれましたの。
でも、みよはね、理系女子だから、数学や哲学の話が出来る人にしかあまり惹かれなかったわ。別に、見た目が釣り合う男子を基準なんてしていない。アタシはチャラい男が苦手でした。偏差値が70に満たない人間には近寄りたくもありませんでした。
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みよみよのハチャメチャアイドル物語 ©著者:沢村のぞみ
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