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9章:9. (2/12)





大「もしもし?」



携帯に出た大樹の顔は少し不安そうだった。

私の手を強く握った筈の手は簡単に離され携帯を握り締めている




大「え?なに…?ごめん、聞こえない周りがうるさくて…
え?今?祭りだけど…え?…
あ、ちょ……待てってユリ…!
今どこにいるの?うん…うん…」






ユリ……。

この後の展開がわかりすぎてバカバカしい。自傷的な笑が溢れる

この人はなんにも変わってない。
この人は結局……


携帯を切った大樹が気まずそうに私を見てきた




大「…あの、愛瑠……」


愛「……いいよ。」


大「え?」


愛「…行っていいよ。
待ってるんでしょ?ユリちゃん」


大「…でも」


愛「いいから!!…そういう迷ってる振りとかいらない。」


大「…愛瑠…」


愛「早く行って……行けばいい」


大「……。」




愛「…お願いだから…行って。」


大「………ごめん」




大樹は、あっという間に人混みの中に消えて見えなくなった。

取り残された私はクマのぬいぐるみを抱きしめた




泣くな…泣くな…

最初からわかってたじゃん…

ただ、期待する振りして、絶対にわかってたじゃん…

だって………
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last summer ©著者:天使

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