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8章:8. (10/11)





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一方その頃、アサヒ達は金魚すくいをしているところだった



リ「金魚すくいってさ、金魚の事を救ってあげるから金魚すくいなんだって。かけてるんだって」


タ「まじ?でも俺ら救おうとしてるのに金魚めっちゃ逃げてね?
全然救われようとしてなくね?」


リ「直ぐに死んじゃうから、すくったところで救った事にはならないよね。」


タ「そういやさあの大樹先輩?あれとまたいい感じな訳?愛瑠は」


リ「…うん、そうみたい。あぁ!
また破れた…おじちゃんもう1回」


タ「…大樹先輩と別れた理由、浮気だっけ?」


リ「うん、浮気。
最高6又だったらしいよ。」


タ「すっげぇなそれ。
大樹先輩、顔はいいからなぁ…
それにしても愛瑠はなんでそれ知ったの?」


リ「…………。」


タ「……なんだよ?」


リ「それがさぁ、女のひとりが当時の大樹先輩と関わってた女、全員に連絡したみたいで。」


タ「結局どれが一番の彼女か大樹先輩もわかってなかったんじゃねーの? そんだけ浮気してたら」


リ「…それがさ、その連絡してきた子。愛瑠の1個下の子みたいなんだけど……大樹先輩の子供、妊娠したんだって」


タ「まじかよ?!……それで?」


リ「その子から連絡が来たみたいで浮気がバレて別れるみたいな。
結局その子は子供、堕ろしたらしいけど…
愛瑠もそんな男の何処がいいのか
大樹先輩も懲りてないのか…」


タ「……確かになぁ…。
俺らから見ても相当好きだよな。
大樹先輩のこと。」


リ「…そこなんだよね。
愛瑠が大樹先輩と居る時は本当に幸せそうに笑うから…。
本当は止めなきゃいけないのに…
止める事が出来ないんだよね…」




金魚は音を立てて飛び跳ねた


ぴちょん………

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last summer ©著者:天使

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