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11章:本心と本音
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11章:本心と本音
『リカ、鼻の怪我に良さそうな薬を持ってきたから見てみて。』
ランに優しく言われて、少し恥ずかしさが抜けた。
塗り薬、脱脂綿、絆創膏にマスク。
色々持ってきてくれたんだ。
塗り薬を見ると、打撲に良い鎮痛剤と書いてある。
『僕が塗ってあげる。こっちを向いて』
ランは手を洗い、塗り薬のチューブを絞り青いゲルを少し手に取った。
『痛かったら言ってね。』
そう言って、優しくゲルを塗ってくれる。
『痛くない?』
『大丈夫。痛くない‥‥』
ランは本当に優しい。こんなビッチな女に優しくなんてしなくていいのに。。
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