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30章:食べた後のその後に
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30章:食べた後のその後に
『あれ食べたい!』
『これも食べたい!』
「また太るよ」と言いながら
「君らしいけど」と微笑んだ
楽しかったり嬉しかったりすると
元気になるからお腹がすくんだよ
あたしの体は驚くほど単純だから
逆に落ち込んだり悩んだりするとね
何も食べたくなくなるんだ
あたしは幸せな食べ方しか出来ないみたい
君と居たらへこんでる時間もないし
女の子っぽく『少食なの』なんて言えないし
だけど知ってた?
『ダイエットはしてるんだよ』
「そうなの?」
「なんで?」
そんな優しく微笑んでも
その先は教えられないよ
だけど知ってる?
君に、好きって
言えるあたしになるためなんだよ
心の中で言ってみたら
なんだか幸せで笑えたよ
そしたら君も笑うから
あたしはまた幸せを口に運んだ
無理のない自分で
もう少し磨きをかけたら
強がらないあたしで
想いを打ち明けに行くからさ
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