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23章:君と星空と、僕
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23章:君と星空と、僕
満天の空に足を止めた夏の夜
このままこうして居られたらいいのにな
ほら一番星だよと指差せば
多分あれは違うよと君が笑う
絶対一番星だよって笑えば
あっちがそうだよと示してみせた
君がそうと言うのなら
きっと一番星に違いない
そんなふうにいつの間にか
素直な気持ちで思えたんだよ
それはきっと、それはきっと
僕が誰かを悪く言うと
少し悲しそうに笑ってた
否定せずに聞いてくれるけど
少し悲しそうに笑ってた
僕が黙って見つめてると
どうした?って無邪気に笑うから
君とこうして居れば
僕の中に確かに存在するグレーな部分さえ
真っ白になれるような気がしていたんだよ
満天の空に足を止めた時
たぶんきっとね
本当に止めたかったのは
別のところにあったんだよ
気付かなくてもかまわない
隣で笑うその白と
キラキラしたあの黒と
綺麗になれないこのグレーは
君と星空の間にいる
僕も輝けたりするのかな
そんなふうに
あんなふうに
いつか輝けるかな
手も握れないけど
何もなくてもかまわない
ただただこうしてそばに居させて
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