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13章:素直じゃないどんなお前も、俺が受け止める。
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13章:素直じゃないどんなお前も、俺が受け止める。
愛梨『もしもし。』
羅李綺『何で急にこうなった?』
愛梨『別れてよ。』
は?俺こんなに好きになって、
毎日幸せだったのに。
お前は唐突すぎて訳分かんない。
羅李綺『無理だよ。』
愛梨『お願い。』
失恋は何度もしてる。
俺は人を好きになったらずっと変わらず好きだ。
強がってたんだ。
可愛い女を皆物にするだなんて、そこら辺にいる女で性欲満たすだなんて、そんなのただのカッコつけに過ぎなかった。
でもこんなに悲しくなるような恋愛は、こんなに思いが溢れるような恋愛は、こんなに別れたくないと思う女は初めてだったから、だから。
羅李綺『ごめんな、何ヵ月も。ごめん…』
俺は一方的に電話を切り泣いた。ただひたすら泣いた。
こんなに女にすがり付いてる男なんてガサいと思った。
別れたがってるのにここで俺が女々しくしている訳にはいかない。
ホストだって人間だ。人を好きになるし、好きな女の事で悩んだり、泣いたりだってする。
でも俺はお前のお陰でこんなに成長したし、こんなに好きになったって事をただ分かって欲しかった。
『初めからコクって来んなよ。
結局こうなるだろ?』
とは言えず、
『今までありがとな。
俺お前の事めっちゃ好きだった。
頑張れよ。』
ってメールを送った。
終わったんだ。
また俺はいつものようにダラダラと女を相手にするのか。
そう考えていた時愛梨からメールが来た。
『ごめん好きだよ。
別れたいなんて思ってない。』
とメールが来た。
何を言ってるんだコイツ。
羅李綺『別れたいんじゃないの?』
愛梨『どんどん好きになってく度不安になるの。ホストだし。気持ち確めたくてあんな事言った。ごめんね。ほんとは大好き。』
寿命が縮まった気がした。
こんなに脱力したの初めてだ。
でもそれより愛梨と別れる方が俺はよっぽどつらい。
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