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10章:10.
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佐「美織、大丈夫か?」
美「うん…もう平気だよ…
今日は佐々木さんの知り合いの偉い人に挨拶に行くんだっけ?」
佐「おう…しっかりな
結構世間が騒ぎまくったから…裏ではガッチリコネ作っとかないと
大丈夫、映画にでも出ればまたファンも戻ってくるから」
美「ファンが戻ってくるのはいいけど、裕太のファンのアンチが多過ぎて多分叩かれる事には変わりないけどね…」
熱愛報道から1ヶ月が経った頃
全ての仕事をキャンセルし、軽い鬱になった私は医者に処方された安定剤を飲みながら、少し芸能界から離れて治療に専念した
まだ完全に治ってはいない
たまにフラッシュバックしたりもする…
だけどいつまでもくよくよしていられない
何故なら、あの報道からたったの一週間で円衣裕太はテレビに出ていたのだから…
何処か吹っ切れたような表情で、円衣裕太の人気はコレっぽっちも落ちていなかった。
流石と言うべきか…何処か寂しい気もした
円衣裕太は強いのか…それとも円衣裕太にとって私の存在はさほど大きいものではなかったのだろうか
そして、これは私に対する罰だろう
円衣裕太のファン、通称マルfamilyはここぞとばかりに私を叩きまくっている
毎日、脅迫状が届く程だ…
やっと人前に出れるまでに完治して、直ぐ社長に挨拶に行かせる佐々木もやはり変わらずの鬼畜ぷりだと思う
佐々木の言うように、名前は売れたよ。名前だけな。
悪い評判しか付いてない
私はきっと、一生佐々木を恨むだろうな
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窓の外は晴れ ©著者:天使
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