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ーー時刻は12:45
円衣裕太のラジオが始まる時刻は深夜2時過ぎだが、佐々木に連れられ速くも現場入りしていた
美「遅刻しないのは当たり前だけど、流石に速すぎない?
楽屋準備出来てるのかな…」
佐「今日は個人楽屋じゃないよ
ラジオだしな…
円衣裕太とその他のゲストとは同じ部屋での待機」
美「え?そうなの?円衣裕太って超人気なんじゃないの?
そんな事してよく怒らないね」
佐「初心を忘れず天狗にならないところも、円衣の良いところって事だ…」
美「ふーん…それで、だからって速すぎるんじゃないの?」
佐「事前に調べた。円衣は毎週収録後にラジオの仕事だ。
円衣だけは時間の都合でいつも1時には入りしてるんだ」
美「…って事は、さっそく円衣裕太に近づけるかもしれないって事」
佐「そういう事だ。
自然にラジオの流れ確認する感じで円衣に話しかけろ。
ラジオだからそんなにスタッフもウロウロしてない筈だから、他の共演者が来る前になんとか連絡先交換してくれよ」
美「う、うん……」
私は化粧ポーチを取り出し鏡を覗き込んだ
いつもより濃い目にチークを叩きグロスをたっぷりと塗った。
髪型を確認して、深呼吸をした
佐「…準備はいいか?
それじゃ円衣も頼むけど、ラジオの方も頑張ってくれよな」
美「…全力でやってみる
私も…私がどこまで行けるのか試したい」
佐々木は微笑むと私の背中を叩いてくれた、そして「行くぞ」とドアを開けた
ここから先は、このドアの先は、まだ私の知らない世界。
佐「お疲れ様です。
瑞乃美織のマネージャーの佐々木です、本日は宜しくお願いします」
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