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9章:②*過去〜みれな〜
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最後までアタシに顔を見せず「じゃあね」って言ってスッと離れてまた店に入っていった。
涙を拭き、タクシーに乗る。
中村
アタシ
「ハイ…」
中村
「ラスト行けなくてごめんな〜。」
アタシ
「いえ。わざわざありがとうございます。」
中村
「実は、店長に出禁食らっててさ!!」
アタシ
「え
なんで
」
中村
「引き抜き、知ってたみたいよ」
アタシ
「嘘…。なんも言われなかった…」
中村
「そりゃ言われないだろ。売れっ子だもん、ゆずは。稼ぎたくなったら、声かけて」
アタシ
「はいはい
」
中村
「落ちついたらお茶でもしよ。引退祝いしたいからさ。」
アタシ
「わかりました。」
中村
「っていうか、明後日は暇か?」
アタシ
「しばらく暇だけど」
中村
「じゃあ、昼あたりにグランドホテルの隣のビルのスタバで待ち合わせな」
アタシ
「わかった。」
キスがうまい中村
ヒゲがなきゃ、なかなかいい男なはずだけど。
白崎
アタシ
「はい!?」
白崎
「今どこ?」
アタシ
「そろそろつくよ、家に」
白崎
「俺もすぐつくから。」
アタシ
「はーい」
部屋につき、シャワーを浴びる。
アタシ「あれ、すぐって言ってたのに…。」
1時間が経っていた。
かけても圏外
なんだろ…。
また服を着て、外に玄関出たら、いた…。
アタシ「白崎さんっ!!」
倒れていた。
起こすと、背中が濡れていた。
アタシ「エッ!?」
赤い…
すぐに救急車と警察を呼び白崎さんは運ばれた。
意識がないだけで、命に別状はないらしい。
でもあと少し遅かったら危なかったそうだ。
目を覚ましたのは次の日の夕方
アタシ「白崎さん…」
白崎「…。」
もしかして…
ナースコールを押す。
アタシ「白崎さん…誰だかわかる?」
白崎「白崎?君は…。」
アタシ「…。」
先生が来る。
先生「目を覚ましましたか。白崎さん」
目を見開いて、何が起きたんだかわからない様子の白崎
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エルコラソ ©著者:愛希
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