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9章:②*過去〜みれな〜
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みれな「そんなに聞きたい!?」
アタシ「ヤバい感じですか」
みれな「受け取り方だと思う。今日上がったら焼き肉集合ね。龍人もね」
白崎「わかりました!」
気になって、仕事どころではなかった。
うまい具合にアタシだけ時間で上がれたから先に焼き肉屋にいた。
白崎
「1時間後には行けるはず。」
みれな「お待たせ」
アタシ「白崎さんは?」
みれな「見なかった」
アタシ「アタシ上がる時に22時過ぎには行ける、みたいな事言ってました」
みれな「まずは腹ごしらえだな」
龍人がくるならたらふく食べよう、となった。
みれな「最初に言うけど同情だけはすんなよ?」
アタシ「そんな器用な事出来ませんから
」
みれな「わかってる。っていうかさ。ここ安いのに本当にうまいよね!!」
アタシ「はい(^^ゞ」
みれな「うちさ。昔で言う財閥系だったのよ。所謂金持ちってやつ。オヤジはお手伝いとして雇ってさ。最低でしょ。お母さんは見て見ぬふりして散財してた。」
上に兄と姉がいて仲良くてさ。
いつまでも幸せでいられると思ってた。
アタシが中学上がる時
オヤジの仕事がうまくいかなくなって気づいたら借金まみれだった。
みれな「借金?」
兄「離ればなれになるかも」
みれな「やだ…」
姉「どうなるんだろ」
お母さんは借金かぶるのが嫌でへそくりやら貴金属を持って蒸発
オヤジは子供達にかまっていられないから、とみんなバラバラに愛人に引き取られた。
兄は18、姉は15歳
みれなは12歳だった。
兄は大学受かってたけど諦めて土木のバイト、姉も学校には行かずすぐ水商売の道に。
みれなを引き取った愛人は元々風俗上がりだったから16になる年に、年ごまかして愛人のいる店で働き始めた。
若いから客はすぐついたし、愛人より人気になって妬みもあり愛人に捨てられたから住み込みで働いた。
アタシ「嘘…」
みれな「本当…」
寂しく笑う。。
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エルコラソ ©著者:愛希
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