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6章:②*いけない世界
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とりあえず無視して、改札をくぐる。
桃崎も改札をくぐる。
アタシ「警察呼ぶよ?」
桃崎「まあまあ〜」
来た電車、うちとは反対の電車に乗る。
桃崎「次で降りるけどさ。また声かけるわー」
名刺を膝の上に置き、本当に降りていった。
なんなんだあいつ。
アタシよりは背はあるけど、男としてはちびで、年齢不詳だった。
若く見えるし、おじさんならおじさんでも納得いくし。
何日かあいて、桃崎の事を忘れてまたあの駅の喫茶店から帰る時
桃崎「発見♪元気してた?」
この日はなんだかむしゃくしゃしていた。
ユウキがまだみさきに絡まれていたから。
桃崎「お!聞く気になった?」
アタシ「ここでならいいよ。」
駅の時計台のベンチに座る。
アタシは
をいじりながら、桃崎の話を、音として聴いていた。
桃崎「ね?だから見るだけ見てよー。」
アタシ「何を?」
桃崎「うちの店!」
アタシ「近く?」
桃崎「あのビルの裏だよ♪ね?1回だけ」
アタシはイライラしていたし、暇だからついて行く事にした。
ビルの裏はゲーセンとコンビニがあって、汚いビルがいくつかある。
そのうちの汚いビルの2Fに連れてかれた。
桃崎「最初だけだからみんな、緊張するのさ。」
アタシ「何を?」
桃崎「もお。つれないんだから(笑)とりあえずちょっと待ってて」
アタシを赤いソファーに座らせた。
何人か桃崎と同じようにスーツを着た奴がアタシをチラ見する。
なんなんだ、ここは。
桃崎「お待たせ
これに名前とか連絡先書けるだけ書いて」
アタシ「なんで?」
桃崎「来店表だよ。俺のノルマ達成の為に。」
アタシ「やだ」
桃崎「いいから書いて♪」
薄暗い店では桃崎は若く見えた。よく見るとアイドルのような顔をしてる。
桃崎「ついでに体験入店しとく?3日間で君なら5万円出すよ」
アタシ「5万円!!なんなの?ここ」
桃崎「男性にサービスする店。話聞いてないの!?もお。」
アタシ「なんのサービス!?」
桃崎「早い話、キスしたり抜くお店」
アタシ「はああああ
やる訳ないじゃん。」
桃崎「3日間5万円なのに!?今人足りないんだよね
」
5万円っていう数字は確かに魅力的だった。
要はフェラでしょ。
フェラすればいいんでしょ。
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