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22章:谷塚の夜光戦士 (1/1)

22章:谷塚の夜光戦士

“岩井 智哉”
(いわい ともや)





先日、竹の塚でホストをやっている後輩から
「智哉さんも夜王ボンバイエに出場してみませんか?」
と、誘われた。


本来夜王ボンバイエの出場資格は、ホストクラブに三ヶ月以上在籍している従業員のみだった。

しかし歌舞伎町の二階堂凍夜って男が余りにも強すぎて毎回優勝してしまう故に出場応募者が極端に減ってしまい、夜王ボンバイエの主催者はホストのみならず出張ホスト、ボーイズバー、メンキャバ、そしてサパークラブの従業員の募集も始めたそうだ。




はじめまして
谷塚のサパークラブ“サンクチュアリ”でマネージャーをやらせてもらっています岩井智哉です。


竹の塚と草加の間に在る谷塚と言う街…

居酒屋やスナックやバーは在るけれど、キャバクラや風俗、ホストクラブは存在しなくて知名度は少し低いかも知れない。

けどさ
とてもいい奴、熱い奴、愛すべき奴等がたくさん居るすげえいい街なんだ。



そんな谷塚に流れ着き、サンクチュアリで働いてもう5年か…。



それまでは神田で金融会社の経営をしていました。

まあ、金融業と言ってもピンキリですけれど…

よくお客様から「闇金で働いているっぽい顔してるよね」と言われるけれど、そこのところはのノーコメントってことで。



闇…じゃなくて金融会社経営を離れた理由ねぇ

社員にも恵まれて経営は順調だった。
本来なら辞める理由はまったく無かった。


正直に言うと付き合っている女がカタギさんで、これからもこいつと付き合っていくなら俺もカタギにならなくちゃってケジメだよね。


ただ、偶然にもそのタイミングがとてもよかった。

俺が経営から手を引いた直後に始まった過払い金請求ブームで、かつての同業者たちは軒並み地獄を見たそうな。

俺たちがやっていたのは普通の金融業と違って、金主の方たちが…
まあ、そこはお察しってことで。




夜王ボンバイエに出場する訳だから、勝算なくして出場するってことはあり得ない。

格闘技経験は一切ないけれど、幼少の頃からそれなりの修羅場を潜り抜けてきた経験はあるつもりだ。

竹の塚の後輩は
「たかだか喧嘩ですよ。」
と言うが、銃もナイフも不意打ちも騙し討ちも殺しもなにもない、そんな生温いものを果たして喧嘩と呼べるのかね?


まあ、楽しんできますよ。

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夜光戦士の詩 ©著者:南月☆Dieち

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