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10章:本八幡の夜光戦士 (1/2)

10章:本八幡の夜光戦士

“武笠 佑介”
(むかさ ゆうすけ)




本八幡のホストクラブ“ダビデ”でお世話になっている武笠です。

ホストをやる前はプロボクサーをやっていて、一応フェザー級の日本ランカーまで行きましたけれど、ランク入りした試合後に網膜剥離を患い不完全燃焼のまま現役を退きました。

ボクシング現役時代は何故か高学歴イケメンボクサーとして一部で有名になって、それなりに女性ファンが居たのは確かだけど、結局は遠くから見ているファン止まりでその女性たちとお近づきになる機会には恵まれませんでした。


周りからはモテそうだと言われるけれど…
ここだけの話、今まで女性と付き合った経験が1度もないんです。



それなのに何故ホストになったのかと言うのは、やっぱりそんな自分を変えたかったからなのかな…。




勇気を出してホストになってみたものの…


最初のうちは見た目のお陰でお客さんの食いつきはとてもいいんだけれど…
肝心なトークがまったくダメですぐ飽きられてしまいます。

ダビデは永久指名ではなく指名変えがOKな店なので、せっかく指名をもらえてもトークがダメな俺はすぐに指名変えされてしまう日々…


先輩からは枕で繋げとアドバイスを頂きますけれど、好きでもない人とエッチをするのはなんか抵抗があるんだよな…。

やっぱり初めてのエッチは好きな人とやりたいから。



まだ友達止まりだけど好きな人は居るよ。

彼女…菜月さんは女子プロレスラーで、俺は引退する少し前、菜月さんはプロレスデビュー前の練習生だった時に出会って、デビューを目指してひたすらに頑張る姿にとても好感が持てました。

血の滲む努力の甲斐もあって無事にプロテストに合格した菜月さん。

もちろんデビュー戦は観に行ったよ。

ボクシングとプロレス
ジャンルや趣旨は全然違うものだけれど、一生懸命に試合をする気持ちは通じるものがある。

まだまだ観客も少ない前座の試合で、負けはしたけれどただただひた向きな姿に心を打たれたと同時に、俺の心の中で燻っていた炎が沸々と熱を帯び始めてきました!


俺も再び後楽園ホールのリングに立ちたい…
しかし網膜剥離で引退した以上は二度とリングに上がれない…
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夜光戦士の詩 ©著者:南月☆Dieち

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