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8章:越谷の夜光戦士
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8章:越谷の夜光戦士
“マクラーレン☆鷹”
(マクラーレン☆たか)
今から約2年前、俺は越谷の
“ラブDQQN(どっきゅん)”
ってホストクラブに飛び込みで面接を受けた。
越谷にも数軒のホストクラブがあるけどラブDQQN(どっきゅん)を選んだ理由は、そこにラブDQQN(どっきゅん)が在ったからとしか言いようが無いんだよな。
つまり
どこの箱でホストやろうがどうせ俺がNo.1になることは変わらないし、どこでやっても同じってことだよwww
当然面接もいい感じに進み
「源氏名はどうする?」
と聞いてきた面接担当のマネージャーに、俺は今まで考えに考え抜いた会心の源氏名をビシッと宣告してやった!
「今夜から“色恋 枕”でやらせてもらいます!」
俺がそう宣告すると、斬新かつ洗練された源氏名に他のテーブルで控えていたラブDQQN(どっきゅん)のホスト全員がビビったのか?
店の空気が一瞬にして固まった。
数瞬後…
面接担当のマネージャーがぼそりと
「お前さっき渡した名刺見てなかっただろ?俺の源氏名は“色恋 枕”って言うんだよ…」
“色恋 枕”マネージャーがそう言うと、店中のホストたちは腹を抱えて大爆笑…
終わった…
初めの一歩でつまづいてしまった俺に、果たして未来はあるのだろうか…
あまりにも予想外のハプニングにパニクってしまった俺は
「マッ…マクラーレン☆鷹でお願いしまっすっっ!!」
と、一瞬頭をよぎった源氏名を何も考えずに口にしてしまった…
その日から“マクラーレン☆鷹”として、越谷での俺の戦いの日々が始まった。
あの時は何も考えず、一瞬の閃きだけで口にした源氏名だったけど
“マクラーレン☆鷹”
なかなかどうして素晴らしい名前じゃないか!
枕ー恋☆鷹
多くは語らないけど言いたいことは大体解るだろ?
とりあえずの目標は、名前の通りの営業でNo.1に居座り続けている“色恋 枕”マネージャーをトップの座から引きずり降ろすこと!
俺は強い決意を胸に刻み込んだ。
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夜光戦士の詩 ©著者:南月☆Dieち
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