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2章:ホストの詩 (1/29)

2章:ホストの詩

“二階堂 凍夜”
(にかいどう とうや)





こんばんは
“EVIL”代表の二階堂凍夜です。


“EVIL”ではこの街のNo.1を目指し、最高のスタッフが一丸となって常にお客様に満足頂けるように心掛けております。

“EVIL”で熱い夜を



初回料金…2時間2000円

カクテル、鏡月、割り物飲み放題。


※初回のお客様には身分証の提示をお願いしております。




同時にスタッフも募集中です。

未経験者大歓迎!
ノルマ、イジメ等一切ありません。


お気軽にどうぞ。


代表 二階堂凍夜







しかし長年夜の世界に身を置いてるけど、この不況だけはシャレにならねえな。

数年前はホストブームのおかげで店の売り上げも絶好調だったけど、その後の急落っぷりは本当にヒドい。

客も不景気なのは解るけど、初回荒らしばかりでリピート率めっちゃ低いし。

俺の売り上げで辛うじて店を維持してるけど、他のホストが…ねえ。

募集かけてもロクなの来ないし、すぐにバックレる奴ばっかだし…




ここは居酒屋じゃねえんだよ!

おめえらホスト舐めてんのかよ!




はあ…

これ以上傷口が広がらないうちに店を畳んで、実家の農業でも継ごうかな…



“EVIL”唯一の極太客

“蜃気楼”のキャバ嬢で凄く美人だけど性格は最悪のりんこちゃん…

今はりんこのお陰で店が持っているって言っても過言じゃないんだよな。

少しオツムが弱いから、今まで通り枕で釣ればどうにかなるかな。



まだまだ巻き返すチャンスは十分にあるんだから、弱気にならずもう少し頑張ってみるか!
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夜光戦士の詩 ©著者:南月☆Dieち

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