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10章:再会 (2/7)

「そろそろさぁお店に来ない?」

ハヤトから絵文字もなしで

メールが送られて来た

私は酔いつぶれたあの日から

約3ヶ月お店に行ってない

バースデー等のイベントにも

参加出来ない自分

酔いつぶれるといった

失態までおかした自分

私はホストクラブに行ける

身分じゃないんだと

ホストクラブFの事を

忘れようとしていた

ハヤトとは個人的に

メールや電話もしていた

だからこのままでも

大丈夫だって思った

いつものように

お店に行けない理由を言い

ごめんなさいと伝えた

だけど…

「もう本当にお店に来ないつもり?もう久実ちゃんには俺は会えないわけ?」

ハヤトからの返事

私はドキッっとした

私はblog等で

ハヤトの顔は見れても

ハヤトは私の顔は見れない

【じゃあ私の顔写メ送るね!】

などと冗談を言える

感じでもなかった

【ここで行かなければこの関係は終わる!】

そう察した

ハヤトはホストだ

お客にならない相手に

毎日メールや電話など

ボランティアにしかならない

私はお店に行かなくても

このまま関係は続けられる

そんな風に思ってたのが

一気に足下が崩れた

お店に行かなければ

もうお客として

居られなくなったら

ハヤトは私とのやり取りを

きっと止めてしまうだろう

それはホストとして

当たり前の事だ

私は終わりそうな関係に

終止符を打つ事なんて

出来る訳もなく

『そうだねぇ、そろそろお店に行っても良いかなぁ?』

そう返事した
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夜に憧れ闇に堕ちる ©著者:kokoro

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