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2章:**顔のない女**
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***探偵事務所bond****
禿鷹「リンさん、
鎌鼬からファックスが
あと、Gさんから伝言です」
禿鷹が二枚の紙とメモ書きしたものを差し出す
【はーい
どれどれ?
…………。
わーぉ!】
リンはソファーから飛びがり
目を丸くする
そこにはマロンの素性が書かれていた
【ほほーん……。】
禿鷹「大体の検討はつきましたか?」
【うーん、
でも裏付けが必要だねー
奴らもそう簡単に尻尾は出さないだろうし
でも、なんだかなぁ
プロがここまで情報を漏らすとは
引っかかるんだよねぇ
まっ、私は歌舞伎町が平和ならそれでいいんだけどねー
とりあえず明日にでも昴の研究室に行ってくるわ】
禿鷹「そうですか、昴さんの所へ
まぁ、リンさん
コーヒーでも飲んで頭柔らかくしてください」
【お前のコーヒーは脳ミソが溶けそうなくらい甘いんだけどねー
参ったねー】
真夏だというのに温かいコーヒーを入れる禿鷹に嫌がらせか!
とリンは心の中でで思いながらも
湯気と消えそうな蛍光灯の下で
マロンの姿が少しづつ
見え始めていた
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hard Cage ©著者:美斗
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