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2章:**顔のない女**
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権堂 一 (ゴンドウ ハジメ)
警視庁捜査一課の刑事
彼とは腐れ縁で、時たまにこうやって訪ねてきては協力を強要する
厄介なやつ
そしてこの時間に訪ねてくるとは
警察のクセに非常識きわまりないわよねー
ドアを空けると無精髭の中年男性
権堂が小声で耳打ちする
権堂「ちょっと見てもらいたい遺体がある」
【またかーい?
私はおくりびとじゃないんだけどねー(笑)
歌舞伎かい?】
権堂「あぁ、この街の住人の事はお前に聞くのが一番手っ取り早いからな
まさか断らないよな
公務執行妨害で逮捕するぞ?」
【げっ、相変わらずたち悪いねー
ファック、しょうがないチラッと見るだけだからねー
私は低血圧なんだよー
朝は頭回らないのよね】
リンはブツブツ文句を言いながらもTシャツを着る
権堂「……あと、リン、下着で出てくるのだけは辞めろ」
禿鷹「リンさん、お出掛けですか?」
【ああ、ちょっとおくりびとのバイトしてきまーす】
禿鷹「行ってらっしゃい、ハムエッグでも作っておきましょう」
【さようならー】
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