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1章:*探偵事務所 bond* (12/13)

あれかぁ

あれねぇ…





禿鷹「どうやら面倒なことになりそうですね、リンさん」




【あぁ、そうだねー

厄介だねー

これは国同士の争いになりかねないもんね

まさかあれ、とはねぇ】





禿鷹「いなめませんね」






"あれ"



私たちの間では

彼らこことを敬意をこめて

あれと言う





一般的に言えばスパイなのだけど


世間は知らないだろうが、しれっと親友が身内が側近が

スパイだったりする


彼らはエゴイスト
そして人間ではない
洗練されたロボット
忠実な下部


そんな彼らはすこぶる厄介な案件だ






【あれねー

困りました】




禿鷹「こういう案件です、鎌鼬には絡んでもらわない方がいいのでわ?」






【そうだねー

でも多分時すでに遅しだよ

鎌鼬は知っている

今回の件があれ絡みだってね

それを踏まえてのあの言い草だったんだろう

相変わらず気にくわないねー
からかってるねー】



禿鷹「うぇっ、リンさん私は今回事務仕事に徹しますよ

鎌鼬と絡むことはごめん被りますのでね」


禿鷹の顔色が更に悪くなる


死神かおまえは


【うーん

そうだねー

まぁ、明日になればGが情報を提供してくれるはずだ、

鎌鼬には適当に情報偽装しといてくださいー】





禿鷹「悪あがきもいいとこですね」





【やっぱり?】
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hard Cage ©著者:美斗

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