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21章:佐田と、裕美
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21章:佐田と、裕美
考えている時間なんてなかった。
いつの間にか祐美は、
散らかった部屋から
携帯を探していた。
投げた衝撃でか、
電源は切れていた。
「もしもし?」
さっきまで聞いていた、
優しい声が耳に届く。
祐美は言葉が出なかった。
「…どうかした?」
「いや、なんていうか…」
自分でもよく分からなかった。
とっさに佐田に電話していたのだ。
二人に沈黙が始まったとき、
大きなバイクの音がした。
よくうちの前を通る、うるさいやつだ。
しかしなぜかその音が、
受話器のむこうからも聞こえた。
祐美は走り出していた。
はだしのまま、
マンションの階段を駆け下りていた。
「なんで、いるのよ」
マンションの少し離れた木のそばに、
佐田は立っていた。
「あー…いや、別に」
「馬鹿じゃないの?」
眉間にしわを寄せて彼は言った。
「は?君ねえ…。
歩いて帰ろうと思っただけだよ」
「代々木まで?ますます馬鹿じゃないの?」
近寄ると、
足元を見てぎょっとした。
「おい、裸足じゃないか」
「いつまでいるつもりだったの」
無視して佐田の胸に顔をうずめた。
胸が、苦しくなった気がした。
「…一時間くらいは…」
抱きしめるわけでもなく、
彼は立ったままいった。
「ほんっとに心配性。ていうかおせっかい?」
「もお、うるさいなあ」
「ねえ」
「何だよ」
不機嫌そうに彼は言った。
「やっぱり大丈夫じゃない」
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