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19章:彼と、心と
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19章:彼と、心と
目を覚ますと、
真っ白に光る蛍光灯が見えた。
白いカーテンが
波打つようにかかっている。
なぞる様に
ぼうっと見ると、
銀の棒に
点滴が吊るされていて、
チューブの先は
祐美の手首にまかれた
包帯の中へ入っていた。
そうだ、ここは病院だ。
ようやく
理解できた祐美は、
ではなぜ
自分は病院にいるのかを思い出そうとしていた。
昨日…。
そう、
昨日は、
夢のように恐ろしい一日だった。
夢であってくれたならどんなに嬉しいか。
はっとして
横に目をやると、
佐田が壁に頭をつけて眠っていた。
腕を組みながら寝息を立てている。
昨日、
私は死のうとしたのだ。
深夜の車道に立って、
光に包まれて。
あの瞬間は
すごく気持ちがよかった。
全てが澄み切ったような、
空に飛んだみたいな感じだった。
でも
実際に死に直面したとき、
大きな恐怖が私を飲み込んだのだ。
「死にたくない!」
心で叫んだとき、
佐田が私の腕を強く引っ張った。
勢いあまって
倒れたときに、
ひざを怪我したことと、
ものすごく
怖い顔で怒った
佐田を覚えている。
身体は骨の芯まで冷え切っていたのに、
あの時は
あの時の手は
なんだか
とてもあたたかかった気がする。
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