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7章:私の、恋 (1/15)

7章:私の、恋




ああ、
なんて最高に嫌な日だったんだろう。


部屋について、
ひとりぽつんと思った。


店にはさっき電話した。


新しい携帯で。


最初は「何考えてるの?」と怖いムードで迫られたが、
事情を話すと仕方がないとわかってくれたようで、
明日は頼むね。
と、あっさり許してもらえた。


まあ、罰金は取られるのだろうけど。


しかしとんでもない出費だ。


お給料前に五万五千円、
予想外だ。

まあ、
最新の携帯になったし、
何よりもメモリーが無事生きてのこっていた。

そのことが何よりもの救いだった。     




結局あの後、
祐美は一人でヨドバシカメラに行った。


当たり前だ。


あんなだっさい人間と一緒に買いに行くだなんて。


隣で歩くことさえもいやだ。

男は


「どうしてもですか」
「お願いします」
「僕の気が済みません」


と、最後まで一緒に行こうとしたが、
祐美が押し切った。

さぞ怖い顔をしていただろう、私。


今思えば、怒りすぎたかもしれない。


過ぎたことにキレるなんて、
ずいぶん格好悪かったな。

確かに私はかわいそうだったけど、
ただあの人は偶然転んでしまっただけなのに。

こうして後になって怒ったことに後悔して少し落ち込んだりする。

コートのポケットから一枚のメモを取り出した。


「佐田広樹 090―3100ー****」
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あなたへ −なまえのないもの− ©著者:いろは

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