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9章:コテツさん (1/6)

9章:コテツさん

ランはバーに従業員を雇った。

コテツさんという、おじさんだった。

ホストとは無縁そうな料理ができて愛想のいいおじさんだった。

ランは

女の子に疲れた。
マキちゃんしかおらん。

と、言っていた。

わたしがルカに会いに行かなくなったのでまた色恋を始めたのだ。

しかし、わたしはそんなランを信じた。

実際、アンナちゃん以外のホスト時代のお客様はみんないなくなっていた。

ある日、お店でコテツさんと二人きりになった。

コテツさんはニコニコしながら、わたしに話しかけた。

マキさん。
ランさんから聞いてます。
彼女さんなんですってね。
ランさん、疲れてるみたいなので支えてあげてくださいね。

わたしは、嬉しくなってしまった。

それから、ランは相変わらずアンナちゃんと仲良くしていたが、わたしは気にならなくなっていた。

ずっと支えてくれたエースだもん。
大切にして当たり前だ。
2人の絆は深いに決まってる。
それでも、彼女はわたしなんだ。
ランの隣にいよう。

ルカの忠告は薄く薄くなっていた。

その年の大晦日。

ランはわたしと過ごしてくれた。

仕事の付き合いで遅くなったけど、ちゃんとわたしのところへ来てくれて

出会った頃のような笑顔で

マキちゃん。
ずっと一緒にいような。

と、抱きしめてくれた。
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ホス狂いだった日々 ©著者:マキ

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