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8章:ルカ (1/10)

8章:ルカ

わたしはランのことでだんだん病んでいった。

ランはアンナちゃんとわたしを二股していることを隠そうともしなくなっていて

だんだんわたしに冷たくなっていた。

ダイにもタクヤにも相談できなかった。

ある日、ランがアサヒのバースデーイベントに行くから、マキちゃん一緒に行こ。

と、誘ってくれた。

わたしがアサヒを気に入っていたからだろう。

ランからの誘いが嬉しかったわたしはニコニコしながらランが前に働いていたお店へランと一緒に行った。

お店でお祝いをしていると、アンナちゃんもお店へやってきた。

わたしとランが隣に座っているのを見て、アンナちゃんの顔は般若みたいになった。

ランは

あちゃー…

と、言ってアンナちゃんの席に言ってしまった。

どうやら、アンナちゃんには内緒だったらしい。

そして、アサヒのエースはアンナちゃんの枝で、店内にはタワーがあった。

アンナちゃんの枝のエースも、ランがアンナちゃんではなくわたしとお祝いにきたことにブチギレていたらしかった。

わたしが暗い顔をしていると

ルカが席に着いてくれた。

久しぶりじゃん!
元気だったか?
って、その顔は元気じゃないな。

と、おどけてルカは言った。

アンナちゃん。

と、一言言う。

あー、見られちゃったのか。
ごめんな。

ぽりぽりと額をかきながらバツが悪そうにルカが言った。

わたしは

今、一応ランと付き合っていること

しかし、信じきれないこと

アンナちゃんの存在が不安なこと

を、ルカに愚痴った。
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ホス狂いだった日々 ©著者:マキ

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