11章:レンの過去の女性遍歴 (2/4)

背中を向けたままの私に、レンが話しかけてくる。

「ゆう。ごめん。」

「うるさい！」

「･･･ごめん。こっち向いて？」

「イヤだって！」

「違う。聞いて。」

「なに！」

「どうしたらいいか、わかんないだけ･･･。」

「は？なにそれ？意味わかんないし。」

「俺、自分から、その･･･そういうこと、したことない。」

「え？」

思わずレンの方を振り向いた。

「だから、あんまり経験なくて。
こんな時、どうしたらいいか･･･
わからない。」

「え？え？どういうこと？今まで
Hとかしたことあるでしょ？」

「あるけど･･･。」

「その時はどうしてたの？」

「なんか、どうしたらいいかわからなくて。」

「うん。」

「そしたら、相手が、全部してくれたっていうか･･･。」

「はぁ？！」