5章:　〜HY　366日〜 (3/8)

「あんた、バカじゃないの！？
VIPに入ってて、エースだか彼女だか知らないけど、レンのこと好きで来てくれてる子でしょ？
そんな子に帰って、って･･･。
傷付くに決まってんじゃん！」

「でも、俺は普通に仕事してるだけなのに。悪くない。」

「だからさ、もっと他に言い方ないわけ？レンはホストでしょ？
自分のこと好きな子がいっぱいいて、相手が自分の言葉ひとつでどれだけ悩んだり、苦しんだりするか考えたことあるの？

どうせ、レンも彼女いるんでしょ？なのに、お客さんにはいないって言って、営業するんだ。
騙すんなら完璧に騙したらいい。
ボロ出したりしないで。
中途半端に優しくしないで。
特別なフリもいらない。

みんな嘘つきばっかり。
･･･大嫌い！！」


もう、支離滅裂だった。

途中から、自分と好きだった子の関係が重なって、苦しくて、それを全部レンにぶつけてしまった。