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3章:愁 (1/6)

3章:愁




(はぁ…お腹空いた)




私はベッドに丸まりながら空腹に耐えていた




(飼い主さん…どうしたんだろう…あれからもう3日だ)



冷蔵庫も、もう空っぽだ



ウトウトしていると

鍵を開ける音がした




私は急いで玄関へ



そこに居たのは飼い主ではなかった




裸で飛び出してきた私に
目を見開く…男の人だった



私は固まってしまった



また…なのか

いつもの事か…




この人に…ご奉仕しろ…と、いう事なのか?




私は黙って
その男の足下に膝まづき

そっとベルトを外そうとした




『ちょ!!ちょっちょちょ待って待って!!……何?つか…君は…誰?』




男は私の両手を掴み、ベルトを外そうとする手を止めさせた




そして男はバスルームへ行き、フワフワのタオルを持ってきて私をくるんだ




『………ふぅ…』




ため息をつき私を見る



私はどうしたらよいのか解らなかった




夏『………お腹空いた…』



『ぶはっ!!何それ!!ぶわははは』




男は豪快に笑った




夏『…………飼い主さん…3日も…来てないから…』



『………飼い主?何それ。………アイツ…って話しは後だ。ちょっと待ってな』




男は立ち上がると

手早く持ってきた袋から何やら取り出し作り始めた




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初恋 ©著者:花園

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