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2章:桜 (1/7)

2章:桜




あの人に出逢ったのは私が勤めていた信用金庫


何故付き合うようになったのか

たまたま私がその窓口に居たから………違うわね…


私は彼に密かに恋心を抱いていたの


彼は私の恋心に気が付いていたんだと思うわ


そしてバカな私は彼の企みにまんまと嵌まっていったのよ


〜・〜・〜・〜・〜・〜



桜「山本様…いつもご利用ありがとうございます。」



山本「おはよう。桜ちゃん♪今日も綺麗だね〜」


山本は軽い調子で桜をからかいながら
爽やかな笑顔で分厚い封筒と通帳、入金用紙を差し出した



桜は顔が紅くなるのを感じた



(紅くなっているの…バレちゃったかしら…)



桜は頬を染めた顔を見られないよう少し俯きながら
封筒と入金用紙を受け取り、集計機に札束を差し込んだ



ヒラリ

封筒から1枚の紙が桜の足元に落ちた


(何かしら…)


紙を拾い上げてみると


≪山本桜介。おうすけって読みます。桜ちゃんと漢字が一緒だね。突然ですが、今日仕事終わったらお食事でもいかがですか?090-×……≫



デートの誘いだった


…躊躇した。だって…私は綺麗でもないし…本当に冴えない普通の女だったから。


でも…山本への恋心が勝った


田舎の両親から送られてくる…山のような見合い写真にもウンザリしていたからかもしれないわ



私はメモ用紙に


≪仕事が終わりましたらお電話します。090-×……≫



そのメモ用紙を通帳に挟み、山本に渡した



桜「ご利用ありがとうございました」



メモ用紙を見た山本は顔を綻ばせ



山本「またね」



と、言い信用金庫を後にした



それが始まりだったの…
終りに向かっての。




夢のような日々だったわ

行った事も無いようなレストラン

着た事も無かったおしゃれな服


うぅん…そんな事はどうでもよかったの


彼と居られた事が……

ただただ嬉しかった


彼にもっと愛される女になろうって努力したわ


夜だって…


私ね…初めてだったのよ…
笑っちゃうでしょ?アハハ


言われるがままに応じたわ



花園の花弁にピアスを空けられたり…ふふっ…そんな事はどうでもいいわね…



ある日彼は言ったの


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桜の木の下で ©著者:花園

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