輩達が帰宅してから新規フリー客に着いて欲しいと言われた。
私は正直着きたくなくてボーイに『待機席には待機嬢たくさんいるよ？』と強めに拒否した。
そう言うと写真指名であきで入ろうとしてたからさ！とりあえず一発着いて！と押し切られて結局席に着くことになってしまった。

あき『お隣お邪魔しても良いでしょうか？あきと申します。』
客『どうぞどうぞ( ^-^)_〜』
『写真より実物の方が良いね』『何歳なの？』
質問攻めする紳士なサラリーマンみたいな人だった。

他愛もない会話をしていると膝の上に置いてある店内用ポーチの中の携帯が震えている。

チラッと見るとプライベート携帯が光っていた。

あき『すみません。お手洗い失礼してもいいですか？』

そう言うと席を抜けて画面を見ると｢不在着信１件ゆう｣と表示されていた。

心がフワッとしてなぜかドキドキして慌ててかけ直してみた。
ゆうはワンコールで出てただ一言『まだ仕事？』と…。

私は今席に着いてること、指名になるかもしれない客を接客中なこともどうでも良くなって無意識に『もう上がりで送迎待ちです』と口にした。