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4章:continue (2/22)

 また4年前みたいにホストを始めれば、仲間達や彼女たちが出来て寂しい思いもしなくなる……
そんな単純な考えからだった。

俺は昔みたいに求人雑誌を買いその中から適当に選んだ。
場所はまた歌舞伎だった。

 電話をかけ、俺はさっそくその日の夜面接に行った。
店に行くと内勤の直人さんが出迎えてくれた。
店の中に案内された……

かなり広い……
俺が4年前いた店の4倍はあると思う。


直人さんは俺を席に案内しウーロン茶を出してくれた。
「えーと。何でホストをやろうと思ったのかな?」

俺は答えに迷ったがこう答えた。
「金が欲しいからです」
さすがに寂しいからです……とは言えない。

直人さんは笑いながら聞いた
「女は好きか?」

「はい」

「よし、採用。
今日から働いていけ」

「はい。よろしくお願いします」

あっさり決まってしまった。

まぁ、俺も経験があるからわかるが、ホストの面接なんてあってないようなもの……
顔がそこまで悪くなくてまともに会話さえできれば誰でもなれる職業。

続くか続かないかはまた別の話だが……

店の名前は「I's」
ここから俺の第二のホスト人生が始まった……
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失われた10年 ©著者:かんくろう

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