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1章:自分の存在 (7/7)

 さらに加えると、俺は高校で今まで頑張ってきた勉強を挫折……さらには幼児の頃から頑張ってきた水泳の方も辞めてしまった。
中学生の頃にはインターハイにも出る為頑張っていた。
俺は目標を失いもう俺自身には何もなかった。
ただ仲間といる時だけは俺が俺でいられる気がしていた。
それでも年中仲間といられるわけもなく一人になるたびに俺はまた何もない状態になっていた。
そのうち俺は一人でいる時間をなくす為に何人もの彼女をつくるようになっていた。
俺は彼女や仲間を何人も何人もつくる事でみんなは俺を必要としてくれている……俺の存在意義はここにあると思い込むようになっていた。
今思い返すと最初から何もなかった。
そう……無理やり作った形など最初からないものと同じなのだから。

 シュウさんが俺に言った一言は軽い気持ちで言ったのだろうが、俺にはもうこれしかないと思わせるには十分だった。
 この「言葉」をきっかけに俺は「ホスト」という仕事にのめりこむようになる。
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失われた10年 ©著者:かんくろう

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