小さい頃から裕福な暮らしをし生きてきた小川は、皆から可愛がられ特に祖父には甘やかされてきた。


そのおかげでわがままな娘に育ち堀井は散々苦労をしただろう。
それでも小川を愛してくれる。
そんな彼を小川は感謝している。
しかし心の何処かでは何かが足りない。もっとドキドキした何かがほしい。常にそう感じていた...


自分の知らない世界や知らない事をしてみたい。
親元を離れ愛する人と生活をしている優香がうらやましかった。


目の前にあるガラステーブルにあった優香のピアス...耳に穴を開けるなんて痛くないの？でもつけてみたい。おしゃれになりたい。小川はそのピアスを手にとり自分の耳に当てた。


窓にうつる自分の姿を見る。


小川(可愛い...)


すると隣にあった優香の携帯のバイブがなり慌てた小川はピアスをテーブルに戻した。


緒方 涼也 画面にはそう書かれ二人の2ショット写真が表示されていた。
見たこともないデレデレ顔の社長と幸せそうな優香...


クールでイケメンな彼は自分ではなく優香を選んだ。
最初は妬ましく思った事もあったが、今では仕方ないと思う。
先輩は優しくスタイルも良く美人だ。
おしゃれで仕事も出来る。
小川は優香のようになりたかったのだ...