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32章:不振な女 (1/8)

32章:不振な女

疲れが抜けないまま朝を迎える。
気だるさを残しながら体を起こすと涼也は先に目覚めていたようだった。


物音のするバスルームへと向かう。


涼也(起きたか?)


優香(うん...)


涼也は目を擦りながら眠そうにしている彼女のバスローブを脱がせた。


涼也(湯船つかろ。今用意したから。おいで?)


まだ頭が冴えていない彼女を抱き抱え広い浴槽に浸かり体を温める。


あくびをしている彼女は父親に無理やり起こされ眠そうにしている子供のようだった...


バスルームを出るとコーヒーを飲み帰り支度をする。
同棲生活を始めた二人はもう孤独を感じる辛さを味あわなくてすむ喜びを感じていた。


東京のマンションに漸く帰宅した二人は荷物を整理し彼女の部屋にはディズニーランドで買ったぬいぐるみやお菓子の箱が飾られた。
お揃いのマグカップでコーヒーを飲みながらゆっくりとした時間を過ごす。


未だに眠そうにしている彼女を見た涼也は寝室のベットに寝かせた。


涼也(少し休め。)


優香(うん...ありがとう。)


優しくキスをすると涼也はリビングに戻りパソコンを開いた。
夢の国を堪能し高級ホテルに泊まりリッチな週末を迎えた彼にはやり残された仕事が山ほど残っていたのだ。


良く晴れた冬空の中、涼也は集中して仕事を進める。
隣の部屋には彼女がいるという安心感が彼を勇気づけていた。


夕方の日差しが窓から射し込む頃、漸く起きてきた優香はリビングに来ると直ぐにタバコに火をつけた。


涼也(良く寝れたか?)


優香(寝すぎた。買い物行ってくるね!)


涼也(車出すよ。)


優香(大丈夫。仕事してて?直ぐ戻るから。)


涼也(ん〜...じゃ外寒いから乗ってけよ。)


涼也は車の鍵を優香に手渡した。
彼はよっぽど信頼してる人にしか自分の車を預けないと以前ゆうきから聞いた事があった優香は少し照れ臭そうに鍵を受け取ると近くのスーパーに向けて車を走らせた。


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深海 ©著者:you

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