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26章:極道
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26章:極道
実家から帰宅したゆうきが東京についたのは午後6
時を回っていた。
涼也の自宅には鍋が用意され刺身とサラダに酒の摘まみになるおかずが並べられている。
ゆうきに会うのは久しぶりだった。優香もすっかり機嫌をなおし楽しそうに準備をしていた。
ピンポン
優香(あっ来た!はーい!)
手土産を持つゆうきがニヤニヤしながら部屋に入ってきた。
ゆうき(よぅ!)
涼也(おぉ!悪いな正月そうそうに。)
ゆうき(お土産。地酒!!)
優香(嬉しいー!ありがとー!座って座って!)
ゆうき(何か雰囲気変わったな?)
ゆうきは部屋を見渡しニヤニヤしていた。
ゆうき(なんだこれ...)
そして手にしたのはテレビ台に置かれたワニワニパニックのオモチャだった。
ゆうき(何で?)
涼也(さぁ...。)
優香(何で買ったのかわからないんだよね...)
ゆうき(あ??)
優香(さっ食べよー!!)
ゆうきは首をかしげながらワニの歯を一本押し込めテレビ台に置いた。
歯抜けになったワニに見守られながら、私たち3人は新年を祝う事になった。
カンパーイ!!
優香(ゆうきの実家どこなの?)
ゆうき(今は福島だよ。)
優香(福島?今はって?)
ゆうき(元々東京なんだけど親が引っ越したから。)
優香(へぇ。そうなんだ。そういや涼也の実家何処なの?)
涼也(俺に親はいねーよ。)
優香(何で?)
ゆうき(いいから食べよ?すげーご馳走だな。)
不思議そうにしている優香を無視し涼也はビールを飲み干した。
涼也(ん〜うまい!!)
ゆうき(今年も行ったのか?例の社長たちの忘年会。)
涼也(大分断ったけど今年は3件かな。)
ゆうき(偉い偉い。)
優香(大変だね。付き合いも。)
涼也(そうだよ?だからお前が俺を癒さないとな!!)
ゆうきはニヤニヤしながらビールを飲んでいた。
ゆうき(仲良さそうで安心したよ。)
優香(あっ!!ポン酢買うの忘れちゃったぁ!)
涼也(別にいいだろなくても。)
優香(絶対いや。ちょっとコンビニ行ってくる!!)
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