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24章:美しき日々
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24章:美しき日々
翌朝...
うっすら開けた目には青く染まる朝焼けの風景が映し出された。
何時もは凍えるほど寒い部屋も隣に眠る優香の温もりがそれを和らげる...
そっと髪を撫でる涼也に気付いたのか彼女はゆっくり目を開けた。
涼也(起きたか...?)
優香(うん...)
涼也(一緒にお風呂入るか。な?)
彼女のおでこにキスをすると涼也はバスルームへと向かった。
廊下の床が酷くつめたい。床暖房のスイッチを入れると浴槽に暖かいお湯をためた。
寝室に戻りまだ眠そうな彼女にシーツを巻き付けバスルームに連れていった。
裸足の二人が隣に立つとかなりの身長の差がある。涼也は彼女にシャワーのお湯をかけると優しく髪を撫でた。
優香はまだ頭が冴えてないようだ。
優しく体を流すと浴槽へ浸かる。
少し温めの程よい温度加減に彼女はゆっくりと呼吸をし目を閉じた。
優香(あったかい...)
静かなバスルーム。大きな窓には朝焼けの街が広がり家々の窓はまだ真っ暗だ。
湯船につかりながら、優香は涼也の肩に頭を乗せずっとその景色を見ていた...
涼也(なぁ。)
優香(なぁに?)
涼也(一緒に暮らさないか...)
優香(えっ?)
彼女は頭をあげると真剣な表情を見せた。
濡れた髪にキラキラ光るピアスとネックレス...
白く美しい肌...
涼也は今すぐにでも彼女を求めたくなるほどセクシーだった。
落とされたメイクは少し弱気になった彼女の素肌を作りだしその素顔が彼はたまらなく好きだった。
優香(本気で言ってるの?)
涼也(あぁ。ここで、一緒に暮らそう。二人なら充分な広さだろ?)
涼也には彼女の答えがわかっていた。
だから目線を反らし窓に映る高層マンションからの見慣れた景色に目を向けた...
優香(...。たまに会うから楽しい時間は続くんだよ。)
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