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21章:孤独
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21章:孤独
とうとう来てしまった旅行最終日は生憎の曇りそらだった。
横浜社長にお借りした別荘を綺麗に掃除し、ベットシーツやカバーは一様破棄しておいた。
暖炉の火を落としカーテンを閉めると再び暗闇に包まれる。
年に数回しか訪れないこの場所にいったい幾ら費やしてるのだろうか...
荷物を積み込み車のエンジンをかける。
彼女は少し寂しそうにしていた...
涼也(寂しいか?)
優香(少しね。また...いつか来たいね。)
涼也(そうだな。暖かくなったらまた来ような。)
優香(もう雪道はうんざり?)
涼也(運転手つきで来るか!)
優香は微笑みながら後部座席にある膝掛けを自分と涼也に掛けた。
涼也(じゃ行くか。)
優香(はい。)
ゆっくりと車を走らせる。途中ドライブがてら少し遠回りをしながら走行すると、次第に真っ白だった雪は無くなり徐々に山が消えていく光景が寂しく感じた...
涼也(なぁ。今日家泊まってかないか?か。)
優香(明日から仕事だし。今日はお家帰るよ。スーツ自宅だし。)
涼也(そうか...。)
今まで
孤独を愛し女を寄せ付けなかった涼也は、彼女と離れるのが寂しくて仕方がなかった。
平気そうな彼女を見ると、帰らないでくれと素直に言えず...結局涼也は千葉まで彼女を送る事になった。
優香(お疲れ様。少しあがってく?疲れたでしょう。)
涼也(いや、大丈夫だよ。また明日な...)
優香(また明日。お休み。)
車を降りようとする彼女を引き留め強引にキスをする。
最初は驚き抵抗した彼女も、次第に身をまかせ何度も何度もも口づけを交わした...
微笑みながら手をふる彼女は、車が見えなくなるまで手をふり見送ると、一人ぼっちのあの小さな一軒家に入って行った...
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