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13章:みぎわさん
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13章:みぎわさん
ゆうきと飲むのは久しぶりだった。
二人は駅近くの飲み屋へ行くとカウンター席の奥に腰掛けた。
生ビールに焼き鳥を注文するとアラフォー男二人組の久しぶりの晩酌となった。
ゆうき(それで?優香の話か?)
涼也(あ?ちげーよ。)
ゆうき(お前から誘うなんて珍しいからよ。)
涼也(今日は仕事の話だ。小川さんっているだろ。)
ゆうき(あぁ、あのおじいさんか。)
涼也(自分の孫を事務員にどうだって話されてな。)
涼也はゆうきにその女性の履歴書を見せた。
小川というご老人は昔からの大切なお客様で、雇ってくれないかと強引に履歴書を渡されたのだ。
従業員5人でもいっぱいいっぱいだからと断る緒方に強引に押し付ける小川さんに困っていた。
しかし最近は仕事も忙しく人手が足りない。少し頭に入れときますとキープしていたのだ。
小川 桜子 21才
大学を卒業し就職活動中。
ゆうき(随時資格持ってるな。でもな...。小川さんか...。)
涼也(そこなんだよな...。)
小川さんはかなりの金持ちだ。その孫ともなればお嬢様育ちであることに間違いない。
ゆうき(最近仕事も忙しくなってきたしな。とりあえず面接してみたらどうだ?)
涼也(女か...)
ゆうき(優香の時もしぶしぶ入れて今はお熱だろ?もしかしたら優秀かもよ。やっぱり細かい作業は女性のほうが向いてるよ。)
緒方(事務員増やしたら野田をお前に任せたいんだ。頼めるか?)
ゆうき(もちろん!)
そうして二人は再び乾杯をした。
野田さんは緒方の会社で事務担当の従業員だ。たまに ゆうきとペアを組む機会が増え、外回りのほうが向いてると判断した緒方は、野田さんの変わりを考えていたのだ。
新しい従業員は仕事を覚えるまでに時間と体力を使う。小川 桜子を事務員にさせ野田さんを ゆうきに任せるのは決心のいる事だった。
ゆうき(それで?優香とはどうなんだよ。)
涼也(もういいだろ。笑っ
)
ゆうき(教えろよ!)
涼也(可愛すぎて困ってるよ。)
爆笑する ゆうきを見て緒方も笑っていた。
本当に二人は信頼し合い良いパートナーだ。
軽く飲んだ後、早めに切り上げ車を会社に置いたまま二人は別々にタクシーで帰宅した。
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