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7章:温もり
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7章:温もり
ジュース感覚で飲めるカクテルは次々と優香の酔いを倍増させた。
流石の彼女も歩けないほど酔ってしまい、結局再び涼也は酔っ払いの面倒をみるはめになった。
時刻は既に着々と夜明けに向かう。
早朝の新聞配達のバイクはマフラーから白い煙を町中に放出し、スーツ姿の休日出勤のサラリーマンがチラホラ見える。
週末も汗水を流す職人が眠そうにコンビニで朝食を買い込んでいた...
肌寒い空気に火照ったからだを冷やし、優香を抱えながらタクシーを捕まえる。
ここ数年でかなりの数を減らしたタクシー業界に、涼也はかなり投資している事だろう...
涼也(優香、ちゃんと歩けっ。ほらっ!)
優香(うーん...)
涼也(どうすんだ?そんなんじゃ帰れないだろ。家行くか?)
優香(しゃちょーおもちかえりしちゃーだめだよぉー)
おぼつかない足取りで呂律がまわってない。
仕方なく涼也は自宅に連れて帰る事にした。
今頃ゆうきは爆睡してるのだろうか...
夜明けの時間が遅い冬場の空はまだうす暗く、数件の飲み屋の電気はまだ灯りが灯されていた。
涼也の自宅につくと彼女を普段はあまり使わない客室のベッドに横たわらせた。
涼也(優香、大丈夫か?水持ってくるか?)
優香(んー。いらにゃい...もう飲めないよぉ。)
涼也(そりゃそうだろうよ。あんなに飲めばな。)
優香に布団をかけ、自分の寝室に向かおうとした時だった...
彼女がいきなり涼也の腕を掴んだのだ...
優香(行かないで...)
驚いた涼也は彼女の腕を布団に戻しそばに腰掛けた。
涼也(大丈夫。リビングの先が俺の寝室だ。そこにいるから、ゆっくり休め。起きたら送ってやるから。)
今にも泣きそうな顔で首をふる彼女、まるで恋人に別れを惜しむかのような切ない顔でみつめる。
涼也は困り果てていた...自分は社長でもあり、彼女は従業員。いくら好意があるとはいえ、彼も男なのだ。
酒も入り彼女を寝かせやっと安心出来る自宅に到着日した。
しかし彼女を自宅にあげる事は避けたかったのだ。
仕方なく客室に、寝かせたが...そんな切ない顔でみつめられたら...
男のシンボルは反応し理性を失い強姦してやりたい精神が発生してしまう。
彼女は大切にしたい。だからこそ、酔った勢いでsexなどはしたくない。
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