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10章:ネコにピアス (1/2)

10章:ネコにピアス

部屋には鼻をつくお香の匂いと煙草の匂い。

冷蔵庫の中にはビッシリとビールが入っている。

薄暗い部屋の中から「リン、リン」と音を立てて黒猫が私の膝の上にのる。

煙草の灰をとんとんと落とし、ビールを飲みながら虚ろな目て猫のマチルダを見る。

黒猫の耳をそっと撫でると耳についた鈴が音を出す。
黒猫にはピアスがしてあり、そのピアスに小さな鈴がついているのだ。

静寂を壊すように携帯が鳴る


彼女はすぐに鏡の前で電気をつけ化粧をする。黒のアイシャドウは濃い目にして、真っ赤な口紅をつける。

ピンクのキャミソールの上にコートを着て、黒猫にキスをして、部屋を出た


タクシーに乗り、行き先を告げると彼女は溜め息をつく。

携帯で細かく連絡をとり、やがてラブホテルの前につき、男が出迎える

男は代金を支払い、黙って女性を見つめる

彼女はすぐホテルの部屋に入り、シャワーを浴びる

男は落ち着きのない様子で貧乏ゆすりをしている

彼女はシャワーからあがると隣に座り

鞄を取りだし、逆さにすると大量の薬が落ちてきた

「これが安定剤、こっちのカプセルが睡眠薬、熱で溶かしてヨーグルトと一緒に飲みな。後は言った通りに首を吊ればいいよ」

男は黙ったまま薬を袋にしまった。

「約束通りやり方は教えて薬はあげた。一晩好きにしていいよ」

男はとりつかれたように女性を押し倒し、服を脱ぎ始めた

朝までそれは続き、男は放心状態になっている


「最期のはどうだった?じゃアレ出して」
男は封筒を彼女に渡した

彼女は現金を確認すると

すぐ服を着て出ていった。

帰りにキャッチにつかまり、アンケートに適当に嘘を書き、コンビニで弁当と猫の餌を買い、家につく

出迎えは勿論ない。

猫の餌を開ける音で奥から「リン、リン」と黒猫がやってくる。

食事をする猫に喋りかける

「今日の客は、受験に失敗したらしいんだ、今ごろ首吊ってるよ。」

無視をする黒猫の鈴をピンと弾き

布団に入るとぐっすりと寝る

夕方目をさますと、シャワーを浴びマチルダにキスをして

街へと繰り出す

いつものように仕事の次の日はペットショップにいき、売れ残ったような猫を買い

商店街で放してやる。

「好きにしな」
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病んだ心の傷の美しい純白 ©著者:コウ

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