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3章:白色
忙しい中、男をいつものように朝見送った。
雨の日は、決まって気分最悪。
KOKIA 歌う人という曲を流す。オーディオの前に立ち尽くし、カチ、カチと、リピートさせる。
生きる意味やなにやらを考えこんでしまう。歌詞と、自分の人生を照らし合わせる、何度も何度も
お香を焚いて、間接照明を照らし、落ち込める雰囲気を作り
キャンパスの前に座る。
絵を描かないと。
普段口から出てこない感情を色に載せたい
過去をのせて作品にしたい。
嘘のない自分を書きたい
しかし納得がいつもいかない。音楽を消し真っ白のキャンパスを見つめる
スカートをめくり、太ももの自分でカッターで深く傷つけた所をなぞってみる。
軽く。軽く死んでみたくなる。
何処までいっても、私は私。キャンパスにも私しかない。吐き気がする。
Deep blueの色を乱暴に一本線を引いた。切ない色。
深海、憂鬱、空の意味がある色。
私は髪をくくりまとめ、真っ赤の口紅をして、赤いマニュキュアを塗り、香水をふり、化粧をして、ありったけの派手なオシャレをして青い線のあるキャンパスの前に座る
取り憑かれたように筆が走る。イジメをして人を壊してしまい、罪の意識の消えない紫色
男遊びに狂い自分を痛め続けた肌色
人に幸せなんか一つもあげずに、キズつけて、嘘ついて、のうのうと生きてしまっている、黒色
綺麗事では解決はできず自分の存在の意味がわからない、白色。
…白色は私のようだ。何色にも混ざる。どんな人間関係にも溶け込む
そして真っ白のキャンパスに塗ると白くて何処にも私がいない。
私なんてほんとは何処にも存在しない。
珈琲をブラックで流し込み、タバコを吸う。
過去の黒と白の私。
太ももの傷をすりすりさする。
「生きててよかったのかな?
ねえ?私生きててよかったの?」
涙がぽろぽろ止まらない。
なにもかも放り出して遠くに行きたい。この部屋に炎を放って。
私は私を辞めたい。
思考を巡る度に絵はどんどん形になっていく。
まるで生きてるって感じないよ
ましてや腹から笑うなんてできない。
私は、殺されたい。あの人に
散らかしまくった状態の部屋に男は帰ってきた
「どうしたの?」
「別に…白色を塗っただけよ」
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病んだ心の傷の美しい純白 ©著者:コウ
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