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2章:モデル (1/1)

2章:モデル

ヴィヴィアンのハート型ライターをかちかちと火をつけ、虚ろな顔で人が行き交う街の自販機の横に座りこんで遊んでみる。


なにかどうでもよいのだ。


なんにも興味がなく、なにをしたいわけでもない。


あなたと別れてから死ぬほど時間が経ったような気がする。

タバコの煙を目で追って空に消えるのを眺めた。
とても雲が流れるのが速く感じた


EGO-WRAPPIN'を聴いていると歩く人間がPVの動画みたいにセピアに色褪せて見える


私は私を取り戻さないといけない。


特に意識した事はないが、集団行動を嫌い気ままに生きてる私を貴方は好きになってくれた。
そして「付き合って女になったおまえに興味はない」と意味不明な呪文を唱えて突然私の生活から消えてしまった


火を眺めた。
何かを燃やしてしまいたいという衝動に駆られたが我慢した

何曜日だっけ?毎日ここにきてはこうしてる。もうそれすらどうでもいい

どうしたら貴方が戻ってくるかばかり考えていた


カップルを見るたび、必死で監察して何かを見つけようとしたけど疲れた。
モデルの仕事も少し気にかかったけど

もういい

誉めてくれた事を思い出し、再現してみる事以外やる事がなかった

それを思い出すために座ってる

携帯に写るうっすらとした私の大きな眼を見てむしょうに唄いたくなった
家に帰りギターを取り出した


唄おう


公園に向かう途中、赤信号の向かいに貴方がいた。



可愛いらしい私には絶対似合わないピンクのフリフリを着た女と手を繋いで、楽しそうに


私はグラサンをかけてドクロの指輪をちらつかせるようにタバコに火をつけて、私に気がつかないフリフリ女ばかり見ている馬鹿とすれ違った


渡った信号先で、何かの募金を訴える少年に財布を出して今月の生活費を全て入れた。

少年はありがとうと言いかけて言葉を飲み込んだ

グラサンにタバコ、異様に高い身長から見下ろす私を見て。






公園につき

ギターを出して座り込んだ
アンティーク雑貨で買ったランプに火をつけ、グラサンを外し



誰もいない静かな風の音だけが聴こえる静寂に





少しだけ、少しだけ眼をつぶって泣いた

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病んだ心の傷の美しい純白 ©著者:コウ

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